- 中古絵本販売のために掛かる毎月の固定費が痛い…
- 売り上げが伸びても支払いも多くて残らない
- 中古絵本販売では、何にお金を掛ければいいの?
メルカリやAmazonで中古絵本販売をしていて、手元に残るお金が少ないと感じていませんか?
物販を始めると、毎月の支出には「固定費」と「変動費」があります。
仕入れ代や送料、梱包資材、交通費などです。仕入れ代や資材費は、昨今の物価高で軒並み値上がりしています。

どれもこれも値段が上がりすぎて、キツイ…。
- 旅するのん
元・保育教諭、現・フリーランス業。絵本好きが高じて、自分で選んだ絵本を販売しています。(取引件数1万件越え)。文章が好きで、ブログ運営やライティングの仕事もしています。詳細はこちらから
そこで今回、「固定費」「変動費」の見直しをまとめました。固定観念で「これがなきゃ!」と思い込んでいたものでも、カットしてみると案外と不要であったり、支出が減って楽になったりします。
少しの工夫で削れる経費があります。帳簿を眺めてどこをどうするか?と考えるのも経営戦略の一つです。
この記事を読むことで、これまでの経営を見つめ直すきっかけとなり、少しでも手元に残るお金が増えるようになります。ぜひ、参考にしていただければ幸いです。
物販のための帳簿は付けていますか?
規模の大きさは関係なく、中古絵本販売をする上で帳簿をつけることは必須と言ってもいいくらい大事なことです。
私はこの帳簿をつけることがとても苦手でした。
でもある時、経営をするためには何をどう改善していけばいいのか?を知るためにも帳簿の「数字」が必要なことが分かりました。
関連記事
お金の動きを知ることは、売り上げがうまく伸びない時ほど見たくないものです。
現実から目を背けてしまいがちなのです。
継続は力。帳簿を長くつけてみる
中古絵本販売を始めたばかりの頃は、やらなきゃいけないこと、覚えなきゃいけないことがたくさんあって、目の前のことで忙殺されてしまいがちです。
でもここで記録を取って欲しいのです。
最初はスケジュール帳に記入することでかまいません。
記帳したことが、後でご自身の経営を助けてくれるようになります。


面倒くさがり屋さんなら、メモに走り書き程度の記録でもいいです。
経営に行き詰まり、見直したこと
物価高、仕入れ費や資材費やガソリン代などドンドン値上げが続いています。この現象は今後しばらく続くと思うと危機感を覚えました。そこでできることといえば、「支出」の見直しです。
何をどう見直せばいいのか?
それは、帳簿が教えてくれます。
帳簿の記入を続けていると記録が残ります。データが蓄積されると言い換えてもいいでしょう。
蓄積されたデータを見ると、毎月決まって支払っている「固定費」と月毎に変動する支出の「変動費」があることが分かります。
中古絵本販売「固定費」と「変動費」の一覧
- 固定費
- 変動費
固定費
費用項目 | 内容 |
---|---|
家賃・店舗賃料 | 店舗や倉庫を借りる場合の賃料 |
サーバー代・ドメイン代 | 自社ECサイトを運営するための費用 |
ショップ運営費 | Amazonなどの月額料金 |
インターネット・通信費 | 業務用Wi-Fi、携帯電話料金 |
ツール代 | 仕入れや運営のために必要なツール代 |
変動費
変動費 | 費用項目 | 内容 |
---|---|---|
仕入れ代 | 中古絵本の仕入れ費用 | ブックオフやフリマサイトでの購入費用 |
販売手数料 | プラットフォーム手数料 | メルカリ・ヤフオクの売上手数料 |
送料 | 発送にかかる費用 | ゆうメール、ネコポスなど |
梱包資材費 | 封筒・ダンボール・テープなど | 売上が増えるほど増加する |


帳簿の中身はみんな違います。自分の経営状況を帳簿を見て改善点を探しましょう。
中古絵本販売に掛かる費用の見直し(固定費)
中古絵本販売に関する支出(「固定費」)を見ながら、改善できるところは改善していきましょう。
Keepa
世界中のビジネス業界に携わる人々が使っている「Keepa」。中古絵本販売という特性からも過去の売り上げ履歴の見れる「Keepa」は、なくてはならないものです。その「Keepa」も円安の影響でかなりの値上げになりました。


「Keepa」に支払っている「固定費」の見直し…。


「Keepa」は、Amazonの価格や在庫の変動をグラフで確認できる優れた機能のツールです。
無料版と有料版がありますが有料版の方が機能数が多く充実しています。中古絵本販売でしっかり稼ぐためにも、必須ツールになっています。
1年間で、30,788円です。


有料版の料金は、
・月額19ユーロ(約2,500〜2,800円)
・年額189ユーロ(約25,000〜28,000円)
です(2025年現在)。


私が使い始めた2019年は
・月額15ユーロ(1,800円程度)
・年額149ユーロ(18,000円程度)でした。
かなり上がりましたね(涙)
機能をフルで活用したい場合は、年間払いで登録した方がお得です。


「Keepa」は、私には必要なのでコスト削減対象ではありません。
せど楽チェッカー


「Keepa」が高い!と思われる方は、せど楽チェッカーをおすすめします。
「Keepa」は、過去の販売履歴や在庫数、価格の推移などデータで見れますが、「せど楽チェッカー」は、アプリで簡単に過去の販売履歴の数字が分かるようになっています。
「Keepa」or「せど楽チェッカー」のどちらかで、十分「中古絵本販売」はできます。でも、詳細な情報を知るには、「Keepa」があった方が精度が高くなります。
なんの精度か?というと、「Keepa」の方が、細かい数字がハッキリと分かるので仕入れ判断の誤差が少なくなるのです。「せど楽チェッカー」は、初心者でも分かりやすく「数字」で教えてくれますが、「Keepa」はグラフなので、その動きを読み解くことができます。
でも、その分データを読み解く力も必要なので、どっちも一長一短あります。


私は、せど楽チェッカーの併用をしています。
過去の売り上げが一目で分かるようになっているので、本当に便利です。
月額使用料3,000円で、この性能は手放せません。
お試し期間もあるので、ぜひ!(ただし、Amazonのセラーセントラルと契約(小口は無料)が必要)
こちらも、必要なので経費削減の対象ではありません。
中古絵本販売に掛かる費用の見直し(変動費)
中古絵本販売に関して毎月変動する支出(「変動費」)を見ながら、改善できるところは改善していきましょう。
商品を発送・梱包するための資材
私が使っている梱包資材は、クラフト封筒かビニール袋がほとんどです。
クラフト封筒


ビニール袋
ビニール袋は、主にYahoo!ショップで購入しています。キャンペーンで1,000円オフなどあるので、その時を見計らって購入しています。




商品自体を包むものは、キッチンで使うポリ袋でもいいですよ。
サイズもA6サイズ〜A4サイズと色々と使っています。商品によって梱包の大きさを決めましょう。
セット販売なら、組み合わせて(A6、A5、A4など)使うのもおすすめです。


OPP袋






OPP袋を使うと、中古商品でも清潔感や高級感を感じてくれるようで、多くのお客様に褒めてもらっています。
全巻名人
これまで「全巻名人」という梱包資材を使っていました。




今回、こちらのコスト削減を図るようにしました。
こちらの資材は、コミックや文庫本を発送する時に入れるだけの優れもので、5年ほど使っていました。
ただ、500枚で6,000円という値段と送料が+900円掛かってしまうのがネックで、固定費を圧迫するようになりました。(15,000円以上購入すれば、送料無料です)
以前は、セット本にも「全巻名人」という便利な梱包資材があって使っていました。でも今は梱包にもすっかり慣れて、


このようなビニール袋を13号、15号、20号と揃えておくことで、たいていのセット本は組めるようになりました。


今回、こちらの商品を削減することにしました。年間にすればかなりの金額の節約になります。
中古絵本販売を運営するために必要な道具
消耗品費も見落とさないで改善できるようであれば、改善しましょう。頻繁に使うものはまとめ買いすることで経費削減が見込めます。
中古絵本販売に便利な「テープ」と「テープカッター」
巻きが長いのでかなり持つテープと、そのテープを切るテープカッターです。テープも長さが短いとすぐに切れて交換が必要になります。25メートル巻きだとしばらく交換しなくて良いので重宝しています。
ダンボールサイズ調整用カッター
絵本のまとめ売りなどで段ボールをよく使います。ダンボールは、「ダンボールワン」でよく買います。


ダンボールの高さが余ると、ブカブカになることも多いので、段ボールサイズ調整用カッターで寸法を揃えます。一度買うと、ずっと使えるのでコスパ良いです。


ダンボール
【ダンボールワン】をよく使っていますが、時々160サイズを扱う件数も増えて来たので、プライスターショップでも購入するようになりました。
プライスター」とも、長い付き合いになります。ひと月5,280円ですが、それ以上の恩恵を受けています。
プライスターショップは、資材がお得な料金で購入できます。


使いやすいです!
「プライスター」は、Amazon出品者の強い味方です。このツールがあると、Amazon出品は楽々なのです。
リサーチ機能も付いているので仕入れにも便利。1ヶ月無料体験もできますので、ぜひ。
関連記事


ダンボールも、めちゃくちゃ値上がりしています。ホームセンターやフリマ、ジモティーなど色々と調べましたが、「プライスターショップ」より安いところは見つけられなかったです。
160サイズのダンボールが30枚で、11,000円(送料込み)。1枚あたり約367円です。発送までしてくれて、多分、ここまで安いところはないと思います。








こちらの巻ダンボールもあると便利です!一度購入しておくと、私の場合かなり持ちます。おすすめ!
値段シール剥がし


商品の値札を剥がすのもひと苦労ですね。このシール剥がしを筆で塗って、しばらく(10分ほど)放置。その後、シール剥がしヘラを使うとスルリと綺麗に剥がせますで
中古絵本販売の経費見直し ガソリン代、交通費、発送料
ガソリン代
ガソリン代もかなり上がりました。ガソリンの値上がりは、自分ではどうすることもできません。無駄な動きはないか?遠出するついでに他の用事も一緒に済ませられないか?など、工夫することで経費削減しています。


案外と、夫と一緒に走ると燃費が悪いことにも気がつきました。70キロ以上あるので仕方ないですね。
インターネット(通信費)
インターネットの価格競争も激化しています。この波に乗り、スマホも自宅のネット環境も一斉に変更しました。家族の分もうまく組み合わせることで、かなりお得な価格になり安堵しています。
インターネットに関する費用は、経費削減の対象です
総見直しは面倒くさかったものの、重い腰を上げたことで月の支払いが1万円は、安くなりました。
一度見直ししておくと、その後はずっと安くなるのでおすすめです。
発送料
送料については、日本郵便と料金後納で契約し、普通郵便より安くで送っています。
他に、クリックポストの活用もお得です。
メルカリでもキャンペーンをよくしているので、送料が安い時に「セット絵本」を売ると良いですよ。


初心者向け【中古絵本販売】「固定費」「変動費」の見直し〜まとめ〜
いかがでしたか?毎月決まって支払う出費。少し意識を向けるだけで、ずいぶんと支払いが軽減されます。これは家計費でも同じことが言えます。
中古絵本販売で慣れないうちは、試行錯誤して、不必要なものもたくさん使っていました。
今はいろんなことに慣れ、必要なものとそうでないものを選択できるようになりました。
最初は、購入者に「サンキューカード」を入れたり、過剰な梱包だったりと、あまり必要じゃないようなこともしていましたが、お客様の声を生かして改善を重ね、この数年間、「サンキューカードなし」「簡素梱包」でもノークレームになりました。
やり続けることで、なんでも上手になりますね。
あとは、この物価高をどうすればいいのか?帳簿を見て考えつつ、動くことで売り上げを上げていくしかないと思っています。
時々、資金の流れも見つめ、必要に応じて見直しつつ収益上げていきます。