【初心者向け】無料アクセス解析ツール「Matomo」でブログ分析を始めよう!

matomo
このような方に…

・ブログ運営者の方でアクセス解析をしっかり取りたい人
・ Google Analyticsからの移行を考える人
・ Matomo(旧Piwik)のDLと使い方を知りたい人

旅するのん
旅するのん

アクセス解析Matomoをご存知ですか?

Matomoは、オープンソースで開発されている高性能なウェブアクセス解析ソフトウェアです。

Google Analyticsのような大規模なサービスとは異なり、自社サーバーにインストールして運用するため、データの完全な所有権を持つことができます。

そのため、プライバシーを重視し、柔軟なカスタマイズを求める方には、おすすめのアクセス解析ツールです。

解析できる種類は豊富です。ただ、技術的な知識が不足している方や手軽に使えるツールを求める方には、他のツールが適しているかもしれません。

少し難しいので、この記事を読んで分かるようであれば、ぜひダウンロードして使ってみてください。

matomo

Matomo(旧称Piwik)は、オープンソースのWeb解析ツール

Matomo(旧称Piwik)は、オープンソースのWeb解析ツールで、Google Analyticsに代わる選択肢として注目されています。

Matomoの使い方について具体的な手順を補足しながら、無料ブログやWordPressの活用方法について解説します。

WordPressにプラグインでも導入できますが、FTPを使ってサーバーに設置する方法もあるので下記に紹介します。

Matomoの基本的なセットアップ手順(例:シンフリーサーバーの場合)

シンフリーサーバーにユーザー登録

• シンフリーのような無料サーバー(広告なし)に登録します。
例: シンフリーサーバーや他の無料サーバー(ただしPHPとMySQL対応のものが必要)。
一般的に、登録後にサーバー管理画面からFTP情報やデータベース設定ができるようになります。

Matomoをダウンロードしてサーバーにアップロード

• Matomo公式サイト(https://matomo.org/)から最新版をダウンロードします。

Matomo On-Premise をダウンロード (無料)

ダウンロードしたZIPファイルを解凍し、FTPクライアント(例:FileZilla)を使ってサーバーにアップロード。
• アップロード先: public_htmlやwwwフォルダなどの公開ディレクトリ。

データベースを作成し、初期設定

サーバーの管理画面(例:cPanel、ConoHaの管理画面)でデータベースを作成します。
• 必要な情報:
• データベース名
• ユーザー名
• パスワード

MatomoをインストールするURL(例: https://yourdomain.com/matomo)にアクセス。

インストール画面が表示されるので、指示に従いデータベース情報を入力。

初期設定が完了すると、Matomoの管理画面にログイン可能になります。

WordPressにMatomoのタグを設置

Matomoの管理画面からトラッキングコード(JavaScriptタグ)をコピーします。

WordPressの場合、以下のいずれかの方法で設置します:
• 手動: テーマのheader.phpにコードを貼り付ける。
• プラグイン: Matomo専用のプラグイン(例: Matomo Analytics)をインストールし、コードを入力。

無料ブログでのMatomo利用方法

無料ブログの場合は、HTML編集が可能なブログでのみMatomoのトラッキングコードを埋め込めます。

具体的な手順は以下の通りです。

  1. Matomoのトラッキングコードをコピー
  2. 無料ブログ(例:Amebaブログ、FC2ブログ)の管理画面でHTMLを編集可能な場所を探す
    • Amebaブログの場合:
    設定 → カスタマイズ → フリースペースにコードを挿入。
    • FC2ブログの場合:
    管理画面 → デザイン管理 → HTML編集で挿入。

注意点として、Amebaブログなど一部の無料ブログでは、JavaScriptタグの利用が制限される場合があります。その場合、Matomoの利用が難しい場合もあります。

MatomoとGoogle Analyticsの違い:どちらを選ぶべき?

MatomoとGoogle Analyticsは、どちらもWebサイトのアクセス解析に利用できるツールですが、それぞれ特徴や強みが異なります。

どちらを選ぶべきか迷っている方のために、両者の違いを詳しく解説します。

1. プライバシーとデータ所有権

  • Matomo:
    • 自社サーバーでの運用: データを自社で管理できるため、プライバシーを重視する企業や個人に最適です。
    • データの完全所有: Googleにデータが渡る心配がなく、自社のデータを自由に活用できます。
  • Google Analytics:
    • Googleのサーバーでの運用: データをGoogleが管理するため、プライバシーに関する懸念がある場合があります。
    • データの利用制限: Googleの利用規約に基づき、データの利用が制限される可能性があります。

2. 機能とカスタマイズ性

  • Matomo:
    • 柔軟なカスタマイズ: プラグインやAPIを利用することで、自由に機能を拡張できます。
    • 高度な分析機能: イベントトラッキング、ヒートマップ、A/Bテストなど、多様な分析機能が標準で搭載されています。
  • Google Analytics:
    • 豊富な標準機能: 多くのWebサイトで利用されており、実績のある分析機能が多数用意されています。
    • カスタマイズの制限: 一部の機能のカスタマイズは制限される場合があります。

3. コスト

  • Matomo:
    • 無料版: 基本的な機能は無料で利用できます。
    • 有料版: 高度な機能やサポートを利用したい場合に有料プランがあります。
  • Google Analytics:
    • 無料版: 基本的な機能は無料で利用できます。
    • 有料版: Googleマーケティングプラットフォームの一部として、より高度な機能が提供されます。

4. その他

  • 導入難易度: Matomoは自社サーバーへのインストールが必要なため、一定のIT知識が必要です。Google Analyticsは比較的簡単に導入できます。
  • コミュニティ: Matomoはオープンソースであり、活発なコミュニティが存在します。Google Analyticsも大規模なユーザーコミュニティがあります。

どちらを選ぶべきか

  • プライバシーを重視する方: Matomoがおすすめです。
  • 高度なカスタマイズを行いたい方: Matomoがおすすめです。
  • 手軽に始めたい方: Google Analyticsがおすすめです。
  • 大規模なデータ分析を行いたい方: Google Analyticsがおすすめです。

項目 Matomo Google Search Console
設置方法 サーバーにインストールが必要 Googleアカウントで利用可
主な機能 アクセス解析(ページビュー、訪問者、行動解析など) 検索パフォーマンスの分析(キーワード、CTR)
対応プラットフォーム 任意のWebサイトやブログ GoogleにインデックスされたWebサイト
特徴 データの完全管理が可能(プライバシー重視) GoogleのSEOツールとして最適

Matomoでできる解析の種類

Matomoでできる解析の種類は非常に多岐にわたっています。大きく分けると以下の様なものがあります。

訪問者に関する解析

  • 訪問者数: 期間ごとの訪問者数の推移、新規/リピーターの割合などを把握できます。
  • 訪問者属性: 国、地域、都市、言語、OS、ブラウザなど、訪問者の属性を詳細に分析できます。
  • 時間帯別分析: 訪問者が最もサイトにアクセスする時間帯を特定できます。
  • デバイス別分析: PC、スマートフォン、タブレットなど、どのデバイスからアクセスされているかを把握できます。

サイト内行動に関する解析

  • ページビュー: 各ページの閲覧数、人気のあるページ、少ないページを特定できます。
  • 滞在時間: 各ページにおける平均滞在時間、直帰率などを分析し、ユーザーの興味関心を把握できます。
  • クリックストリーム: ユーザーがサイト内をどのように移動しているかを可視化し、ユーザー体験の改善に役立てます。
  • イベントトラッキング: ボタンクリック、動画再生、ダウンロードなど、特定のイベントの発生回数や発生率を計測できます。
  • ゴールコンバージョン: 目標とする行動(購入、問い合わせなど)の達成率を測定し、マーケティング効果を評価できます。

トラフィック源に関する解析

  • 検索エンジン: Google、Yahoo!、Bingなど、どの検索エンジンから訪問者が来ているかを把握できます。
  • ソーシャルメディア: Facebook、Twitter、Instagramなど、どのソーシャルメディアから訪問者が来ているかを把握できます。
  • リファラー: 他のウェブサイトからリンクされて訪問された場合、どのウェブサイトからの流入が多いかを把握できます。
  • キャンペーン効果測定: 広告キャンペーンの効果を測定し、最適な広告戦略を立案できます。

Eコマースサイト向け解析

  • 売上: 商品別、カテゴリ別の売上を分析し、売れ筋商品や売上の伸び率を把握できます。
  • カート放棄率: カートに追加された商品が購入されなかった割合を分析し、購入を促す施策を検討できます。
  • 顧客行動: 顧客が商品を選ぶまでの経路を分析し、顧客の購買行動を理解できます。

その他

  • カスタムレポート: 任意のデータ項目を組み合わせたオリジナルのレポートを作成できます。
  • A/Bテスト: 複数のバージョンのページを比較し、より効果的なページデザインを特定できます。
  • ヒートマップ: ユーザーがページのどの部分に注目しているかを視覚的に確認できます。

まとめ

Matomoは、自分でサーバーを用意してインストールする必要がありますが、データの管理やカスタマイズ性に優れています。特に独自ドメインのブログやWordPressでの運用に適しています。

一方、無料ブログではサーチコンソールを利用するほうが手軽で効率的な場合もあります。どちらを選ぶかは、ブログ運営の目的や技術レベルに応じて判断すると良いでしょう。

お気軽にご連絡ください
LINE登録はこちらから
お気軽にどうぞ
LINE登録