私は、「ハリーポッター」が大好きで、翻訳家の松岡佑子さんにとても憧れていました。それがきっかけで、英語学習を始めて10年以上の月日が経ちます。
今回、海外にさまざまなネットワークを持つM氏(NY出身)に、翻訳家の現状について話しをうかがいました。M氏は、翻訳家を目指す日本人に英語を教えています。そして、翻訳家を目指すA子さんにも話しを聞きました。
Hi、How are you?
I’m good!よろしく、お願いします。
この記事では、AI時代の翻訳業界でも、人間にしかできない創造性や共感力といった強みを活かして
- 専門分野を深堀りする
- 最新の翻訳ツールをうまく使う
- 幅広い人脈を築く
など、翻訳家として生き残り、長く活躍するための具体的な秘訣を紹介します。
そして、「翻訳家になるために」一番おすすめな「アメリア」の紹介もあります。
求人情報も見逃せない!
この記事では、あなたに合った翻訳の仕事が見つかるようサポートします。
ぜひ、安定した収入を得るための第一歩を今から踏み出してください。
AI到来でどうなる?翻訳家の仕事
翻訳の仕事は、語学力を活かせるやりがいのある職業です。また、翻訳を通して、日本と海外とを橋渡しすることができます。
その翻訳の仕事が、AIの登場によって変わろうとしています。
そのため、今後は「機械翻訳」が中心となり、人間の翻訳の仕事は衰退していくのか?と心配されますが…
答えは、「いいえ」だよ。
人間にしかできないことがあるので、翻訳家の仕事が無くなることはないね。
それは、良かった。
でも、これから翻訳家になって稼ぐことってできるのかな?
「翻訳家」もいろいろあるからね。僕で、何かお役に立てることがあれば。
はい!
これからの翻訳家は、食えない!?翻訳業界の現状!
AI技術(機械翻訳)の進歩が目覚ましいですね。特に自然言語処理分野(NLP)では、飛躍的な発展を遂げています。
この進歩は、翻訳業界にも大きな影響を与え、今後翻訳家の仕事がどう変わるのか、という疑問が多くの人の頭をよぎりました。
2025年、最新データから見る翻訳家の「将来性」と「AIの影響」
翻訳業界における、最新のデータに基づいて分析してみたよ。
機械翻訳(AI)による影響
- 機械翻訳の品質が向上し、翻訳のプロセスが大幅に効率化しています
- 人間翻訳の仕事が、機械翻訳された文章のミスを見つけ、誤訳や微妙なニュアンスの違いなど修正や訂正する方向へと変わって来ています。
- 翻訳サービス市場は、成長中です(2025年時点で約700億ドル規模)
- 高度な専門性を持つ翻訳者の需要が増加しています
機械翻訳の精度も向上し、人間翻訳も高度化しているようですね。
そうだね。
でも、まだまだ「AI」のミスも多いんだ。もちろん人間もミスはするけど、間違いを見つけて修正することは、今のところ、人間にしかできないんだよ。
翻訳家として、将来性を伸ばすための3つのポイント
- 特定分野の専門知識を持つことで、より高度な翻訳に携われる
- 文化的な背景の理解と、高度な言語解釈スキルを身につける
- AIツールを、効果的に活用できる能力が競争力の鍵
推奨される対策
翻訳者(人間)だけが持つ能力
といったことは、AIではまだ完全には再現できません。
翻訳って、単純に外国語を日本語に訳せば良いってもんじゃないからね。
「人間にしかできないこと」があるから、その強みを活かすんですね!
翻訳者に仕事が来なくなった理由とは?業界が直面する問題
翻訳者の仕事が来ない?と思われるあとひとつの背景に、翻訳の仕事は長く続けられる職業であるため、経験豊富な翻訳者が多く活躍していることが挙げられます。
中には70代、80代で現役の方もいて、実績のある方は、より多くの仕事を得る傾向があります。
言葉を扱う仕事だから、70代や80代の人でもぜんぜん仕事はしているよ。
ハリーポッターの翻訳家・松岡佑子さんも80代ですよね。
そうなると…今からじゃ、もう遅いでしょうか?
そんなことは、ないよ。新人にも、チャンスはある!
翻訳業界は、経験と実績が重視される側面がある一方で、新しいアイデアや技術を取り入れることで、活躍の場を広げられる可能性は大いにあります。
このYouTubeの中で、コツコツ実績を積み上げていくことで道は開かれることを言われています。
翻訳家業界全体の問題
2025年現在、翻訳家業界全体が抱えている問題を下記に挙げます。
- AIによる機械翻訳の普及
- フリーランス翻訳者の増加
- 海外アウトソーシング
- 企業内での翻訳体制の強化
このようなことから、翻訳家として仕事を得るには狭き門にはなっています。
翻訳家の仕事が減る主な要因
コスト削減
機械翻訳は、人件費を抑えられるので、コストを重視する企業にとっては魅力的です。
*ただし、機械翻訳の誤訳が避けられないため、後編集(MTPE)に通常の翻訳と同等の作業量とコストがかかることが多く、企業側の想定と異なる結果となることがあります。
スピード
人間の翻訳よりも、AIだと短時間で大量のテキストを翻訳できます。
競争激化
フリーランス翻訳者が増えることで、仕事獲得競争が激化し、単価が下落する傾向にあります。
人件費の低さ
翻訳の仕事は、人件費の安い海外へのアウトソーシングが増加傾向にあります。
翻訳ツールの導入
企業内で翻訳ツールを導入し、自社で翻訳を行うケースが増えています。
大変そうだけど、早く翻訳家になるための第一歩を踏み出したい!!
翻訳家になるなら「アメリア」を利用するといいよ。
「アメリア」からスタートした翻訳家の方は多いですね。
翻訳者になりたい人向けのサイトだからね。「定例トライアル」がおすすめかな。求人情報も載ってるしね。
求人情報も見逃せない!
翻訳業界は本当にいらない?AI時代における需要の変化
AIの進化に伴い、翻訳業界の未来について懸念する声も聞かれます。
確かに、AI翻訳の精度が向上し、一部の翻訳作業は機械に置き換わる可能性があります。しかし、だからといって、翻訳者が完全に不要になるというわけではありません。
MTPE(機械翻訳ポストエディット)の仕事
「MTPE」という仕事は、知ってますか?
詳しくは、知らないです。
MTPEとは、機械翻訳で生成されたテキストを、人間が修正・編集する作業のことです。
機械翻訳は、文法的に正しい文章を生成できますが、ニュアンスや文化的背景を正確に捉えることは難しい点が課題です。
そこで、人間が機械翻訳の結果を精査し、より自然で正確な翻訳に仕上げることで、高品質な翻訳を提供します。
このMTPEの仕事は、手間が掛かる割には、単価が安いという側面があります。なかなか成り手が少ないので、あえてこのような仕事を引き受けることで、翻訳家としてスタートを切ることもできるでしょう。
僕は日本に来て20年以上になるけど、いまだに日本語で分からないことも多いんだ。
AI翻訳も、まだまだミスもあるし、人間が確認しないといけないですね。
「AI」と「翻訳家」の関係性を検証する
AI翻訳の精度向上により、翻訳者の仕事が減るのではないかという声も広がっていますが、実際にはAIと翻訳者は共存し、それぞれが持つ強みを活かす形で関係性は変化しています。
英語のレッスンで、ネットを使って直訳する時があるんだ。
例えば「hire」と入力して「借りる」を伝えたいけど、直訳だと「雇用する」となって、生徒さんからキョトン顔されたことがあるよ。
確かに。文章の前後で意味を理解して、使い分けないと誤訳になりますね。
翻訳家がAIに取って代わられる未来は近いのか?
とはいえ、AI翻訳も日々進化していて、簡単な文章や日常会話レベルの翻訳であれば、人間が翻訳したかのような自然な文章を生成できるようになってきています。
しかし、AIにはまだまだ克服できていない課題も多数存在します。完全な置き換えは難しい状況です。
ツールの活用で克服する翻訳家が陥りやすい課題
翻訳者が稼げない原因とは?時間と単価の問題を解説
翻訳で稼げない原因の多くは、「時間」と「単価」が関係しています。
翻訳家がよく使っているツールを活用することで克服することも多いので、ぜひ参考にしてみてください。
僕も、英語を日本人に教える時は、ぜんぜんツールを使っているよ。
えーっ、翻訳の勉強ばかりしてました…そっか、ツールをうまく使うと良いんですね。
そうした相談も「アメリア」でならできますね。
求人情報も見逃せない!
時間の問題
翻訳の仕事は、納期が短いことが多く、短期間で大量のテキストを処理しなければなりません。そのため、長時間労働になりがちで、体力的にも精神的にも負担が大きい場合があります。
非効率な作業
翻訳ツールを適切に活用できていない場合や、作業効率が悪いと、時間がかかり、収入に繋がりにくいことがあります。
翻訳者のよく使うツール
- Word、Excel、PowerPoint(Office)
- CAT
- 機械翻訳ツール(DeepL翻訳など)
- 辞書 など
経理の仕事もツールに頼りましょう!
仕事量の不安定さ
翻訳の仕事が軌道に乗るまでは、常に仕事があるとは限らず、収入が安定しないため、生活に不安を感じることがあります。
食べて行けるようになるには、2年以上は掛かってしまう人が多いねえ。それでも、好きなら続けられるさ。
最初は、コツコツ積み上げて行くんですね。
僕も自分の生徒さんに、小さな仕事を、時々、頼んだりするよ。
私もたまに、簡単な翻訳を頼まれたりします。
単価の問題
低単価での受注: 競争が激しい業界であるため、低単価で仕事を受注せざるを得ないケースが多いです。
相場の把握不足: 自分のスキルに見合った適正な単価を把握できていないため、低く見積もってしまうことがあります。
ホント、血の滲むような努力をしている日本人が多いことを、僕は知っている。
原稿の文字数 | レベル 3 クオリティ翻訳(翻訳+クロスチェック+ネイティブチェック) | レベル 2 バランス翻訳(翻訳+クロスチェック) |
1~1000文字 | 18.9円~ | 16.2円~ |
1001~3000文字 | 18.5円~ | 15.7円~ |
3001~6000文字 | 17.9円~ | 15.1円~ |
6001文字以上 | 12.8円~ | 10.6円~ |
参考例:「クリムゾン・ジャパン」(翻訳料金より)
稼げない翻訳者の特徴
専門性が低い
特定の分野に特化していないため、幅広いジャンルの翻訳を請け負ってしまうことで単価が低くなる傾向があります。
効率が悪い
翻訳ツールを適切に使えていなかったり、作業の効率化を図れていない人は、時間がかかり、多くの仕事をこなせない場合があります。
多くの翻訳者は、特技を活かし、仕事の効率化を図っていますね。
機械に任せられることは任せることで、スピード化を図るといいのね。
マーケティングが苦手
あなた自身のスキルをアピールしたり、新規のクライアントを開拓することが苦手で、仕事が増えていかないことがあります。
日本人は、謙虚で控えめな人が多いから、お金の話をガツガツとはしないね。でも、ちゃんともらうべきだよ。
そういえばいつも、「いいです、いいです…」って言っちゃうことが多いです。
- マーケティングの目的は
- ・顧客が求める価値を提供する
・利益を最大化させる
・市場を創造する
稼げる翻訳者になるために
専門分野を絞る
特定の分野に特化することで、高単価な仕事を得やすくなります。
医療分野: 医薬品、医療機器、臨床試験など
法律分野: 契約書、特許、訴訟記録など
技術分野: IT、自動車、機械など
金融分野: 金融商品、会計、投資など
ネットワーク作り
他の翻訳者やクライアントとのネットワークを築くことで、仕事の紹介を受けたり、情報交換をすることができます。
相場を把握する
自分の仕事に「もっと自信を持っていい!」と思う人がたくさんいるよ。
仕事ができるようになったら、適正な単価で交渉してみます。
翻訳家として働きたいならスタート「アメリア」をおすすめします。
求人情報も見逃せない!
AI時代で注目される翻訳分野と需要
AI翻訳技術の進歩は目覚ましく、翻訳業界の様相を一変させつつあります。
しかし、AIが全ての翻訳を担うわけではなく、むしろ人間の翻訳者とAIが協力し、それぞれの強みを活かすことで、より高度な翻訳サービスが実現されています。
実務翻訳や専門分野へのシフトが鍵?2025年の求人動向
2025年の翻訳業界における求人動向は、AIの進化に伴い、ますます専門性や実務経験が求められる方向へとシフトしていると言えるでしょう。
つまり、人間にしかできないことの強みを持ち、それを活かすことができる人の需要が多くなります。
日本での翻訳需要:企業やユーザーの本音を分析
重要な話しをすると、英語のできる日本人はたくさんいるけど、それをどう活かすかはその人次第なんだ。
目から鱗のお話しです。
企業が翻訳に求めるもの
正確さ
特に法律、医療、技術分野など、誤訳が大きな影響を与える分野では、正確性が最も重要視されます。
スピード
競争が激化する中、迅速な翻訳が求められます。
一貫性
ブランドイメージを統一するため、全ての翻訳物で統一された用語や表現が使用されることが求められます。
コスト削減
翻訳コストの削減は、企業にとって大きな課題です。
機密保持
企業秘密や個人情報を含む文書の翻訳では、高いセキュリティが求められます。
ユーザーが翻訳に求めるもの
自然な日本語
機械翻訳特有のぎこちない表現ではなく、自然な日本語で翻訳されていることは大事です。
文化的な背景の理解
翻訳対象の文化的な背景を理解し、適切な表現が使用されていることを意識します。
専門知識
専門分野の知識がないユーザーでも、翻訳内容を理解できるような、分かりやすい表現が求められます。
今後の翻訳業界の展望
AIと人間の共存
AIは、単純な翻訳作業を担い、人間は、高度な専門知識や創造性を活かした翻訳を行うという、分業体制が確立されるでしょう。
求人情報も見逃せない!
AIによる翻訳精度の影響を考察
日常会話レベルの翻訳では、人間が翻訳したかのような自然な文章を生成できるようになってきました。専門用語や業界特有の表現にも対応できるようになり、翻訳の効率化に大きく貢献しています。
言葉は、常に変化して行くからね。
機械翻訳の進化もうまく活用し、共存していくと良いのね。
ここでお話しが聞けて良かった。
反復的な翻訳作業や、単純な文章の翻訳は、AIやツールに任せることで、翻訳者の負担を軽減できます。
機械翻訳の問題点:人間にしか翻訳できない言葉のニュアンス
機械翻訳は飛躍的に進化し、多くの場面で活用されるようになりました。しかし、依然として人間にはできないことが多く存在します。その一つが、言葉のニュアンスの翻訳です。
翻訳ツールと人間翻訳の融合が必要な理由
翻訳ツールと人間翻訳の融合が不可欠な理由は、それぞれの持つ強みを組み合わせることで、より高品質で効率的な翻訳を実現できるからです。
機械翻訳の強み
- スピード 大量のテキストを短時間で翻訳できます。
- 多言語対応 多数の言語に対応が可能です。
- 一貫性 用語や表現を統一することができます。
人間翻訳の強み
ニュアンスの理解
文脈や文化的な背景を理解することができます。文章の脈絡から適切な表現を選ぶことができます。
専門用語
専門分野の用語やスラング(俗語)に対応できます。
創造性
原文の意図を汲み取り、より効果的な表現に置き換えることができます。
品質管理
機械翻訳で生成された文章をチェックし、間違いを見つけ、修正することができます。
融合(機械翻訳×人間)によるメリット
- 高品質な翻訳
「機械翻訳のスピードと正確性」と「人間翻訳のニュアンスや創造性」を組み合わせることで、より高品質な翻訳を実現できます。 - 効率化
「機械翻訳」が単純な翻訳作業を担うことで、「人間の翻訳者」はより高度な作業に集中できます。
微妙なニュアンスを訳することは、本当に難しいことなんだ。
本の翻訳では作家さんの表現が尊重される場合もありますし、産業翻訳のようにチームで取り組む場合は、統一感のある翻訳が求められますよね。
翻訳家の仕事って、単純に外国語を日本語に変換するとばかり思っていたけど、確かにそうですよね。求められていることは何か?を常に考えないと。
講座や学習で身につけるべき翻訳の専門技術
翻訳家の仕事をする上で、必要な5つの能力を向上させましょう。
- 言語運用能力と翻訳表現技術
- 文化背景知識と異文化理解力
- 専門知識と実務能力
- IT運用力とサーチ力
- マネジメント能力と職業倫理
やっぱり、国によっての文化の違いは感じるよ。だから、文化や歴史的な背景も同時に勉強するんだ。
私も、英語を学ぶようになって、海外の文化の違いをよく感じます。
それは、私もよく感じることです。
求人情報も見逃せない!
翻訳家では食えない?〜まとめ〜
今回、機械翻訳の普及で「翻訳家」の仕事では、今後稼げないのではないか?という見立てのもと記事を書きました。
結果としては、機械翻訳の普及によって効率化できる部分は大いに活用し、人間にしかできない部分のスキルを向上することで、今後の需要は確かにあることが分かりました。
また、翻訳者の先輩たちの話からも、すぐに仕事が舞い込むわけではなく、一つずつ丁寧に仕事を積み重ね、実績を作ることで次の仕事に繋がることも分かりました。
翻訳家の仕事は、息の長い職業です。生涯通して取り組む仕事でもあるため、やっていておもしろい仕事だと思います。
そして、自分が翻訳したもので多くの方々から喜ばれるのは、この上なく嬉しいものです。ぜひ、今からでも遅くありません。ぜひ、今からでもスタートしてみてください。
今回は、英語の先生・M氏に協力してもらいました。ありがとうございました!
貴重なお話しを、ありがとうございました。
you’re welcome.
・プロの翻訳家になりたい!アドバイスはありますか?
・翻訳の効率を上げるために使える技術やツールは、ありますか?
・常に質の高い翻訳が求められるため、プレッシャーを感じています
・40代、50代からでも翻訳家になれますか?