「聖書って難しい…」「理解したい」「分かれば、何か変わるかもしれない…」と、何度も読もうとしては、やっぱり分からずに「挫折」を繰り返している人はいませんか?
実は私も、20代から何度も挑戦しては、難しくて諦めるを繰り返していました。それが50代になった今、やっと分かり始めるようになりました。
「聖書」は、神と人間との歴史における出会いの物語です。聖書には、生きるヒントがたくさん書かれています。
そこで今回は、聖書を身近な読み物として感じてほしくて「聖書の内容」をわかりやすく紹介します。
最初は、神を偶像化せず、「聖書」を神の物語として読むことをおすすめします。
この記事では、聖書をわかりやすく書いています。これを読むことで、聖書を身近に感じることができ、キリストの世界に触れることができます。
聖書との出会い
50歳を過ぎて、これまでの人生で「出会い」と「別れ」を繰り返し、その中で永遠に変わらないものってなんだろうと思うようになりました。
諸行無常は、仏教の教えで「すべてのものは絶えず変化し、変わらないものはない」という意味です。
「新約聖書」には、永遠の命について多くの記述があります。
- ヨハネの福音書 3章16節
「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。それは独り子を信じる者が、滅びないで、永遠の命を持つためである。」 - ヨハネの福音書 17章3節
「永遠の命とは、唯一のまことの神であるあなたと、あなたが遣わされたイエス・キリストを知ることです。」
これらの聖句から、永遠の命はイエス・キリストを信じることによって得られるとされています。
私が聖書に求めていたのは、「永遠の愛」だったかもしれません。
読書は好きで、時間があれば本を読んでいましたが、「聖書」だけは、何度挑戦しても理解できずに挫折していました。
今思えば、聖書を知りたければ、「早く教会に行けば良かった」だけの話しでした。
私の読んでいる「聖書」は、こちらです。
聖書を読もうと思ったきっかけ
槇原敬之さんの「太陽」という歌で「何も求めず、何も変わらず、照らす太陽」といった意味の歌詞があります。(歌詞の引用はNGなので、少し変えています。)
この曲も、ずいぶん後になって理解し、今ではすっかり腑に落ちています。
ずっと変わらないもの。太陽は、ずっと昔から変わらずに、いつもそこにある。
50年以上生きると、容易(たやす)く変わってしまう何かより、いつまでも変わらないものを求めるようになります。
そのような中で、「聖書」もずっと変わらないなぁと思い始めるようになったのです。
何度トライしても理解不能な「聖書」を、どうやったら理解できるのか。
そう考えた時に、思い浮かんだのは「教会」の存在でした。
教会の役割
「聖なる公同の教会、聖徒の交わり」(使徒信条より)
キリスト教会は、「聖なる公同の教会」として
- 礼拝と霊的な成長の場
- 交わりと奉仕の共同体
- 福音宣教と社会貢献
という、3つの重要な役割を担っています。
1. 礼拝と霊的な成長の場
教会は、信徒が集まり、神を礼拝する場所です。
礼拝を通して、神の教えに触れ、信仰を深め、霊的に成長することができます。
牧師の説教を聞いたり、聖書を読んだり、賛美歌を歌ったりすることで、神とのつながりを深めることができます。
また、信徒同士の交流を通して、信仰生活における悩みや喜びを共有し、支え合うこともできます。
2. 交わりと奉仕の共同体
教会は、単に礼拝を行う場所であるだけでなく、信徒同士の交わりの場でもあります。
信徒は、互いに助け合い、励まし合い、共に信仰生活を送ります。
また、教会には、様々な奉仕活動があります。
教会内外の困っている人々のために、ボランティア活動をしたり、寄付を集めたりします。これらの活動を通して、信徒は、神の愛を実践し、社会に貢献することができます。
3. 福音宣教と社会貢献
教会は、まだ神を知らない人々に、神の福音を伝える役割を担っています(*福音とは「良い知らせ」を意味します)。
福音宣教は、教会の大切な使命の一つです。
また、教会は、社会貢献活動も積極的に行っています。
貧困、飢餓、環境問題など、様々な社会問題に対して、教会としてできることを行います。これらの活動を通して、教会は、地域社会に貢献し、神の愛を広げていきます。
教会は、人々の心を癒し、希望を与え、より良い社会を作るために活動しています。
これらの役割は、教会が神の愛を実践し、この世に希望をもたらすために不可欠なものです。
教会に行ってみたいと思ったら、ぜひ近くの教会を訪ねてみてください。
聖書に対するイメージ
キリスト教会というと、難しそうで、退屈そうな、あまり良いイメージを持っていませんでした。
しかし、「聖書」を知りたいという気持ちは消えなくて、教会を訪ねることにしました。
たまたまインターネットで見つけた、教会でした。
行ってみると、質素ながらも歴史を感じさせる佇まいです。
牧師さんは高齢でした。
聞くと、身よりも誰もいないこの土地に越してきてから、50年以上もこの地域で神様にお支えしているそうです。
私が「聖書」を持っていなくて、購入しようと思ったら、貸し出してくれました。
「購入しなくても、ここのを読んで良いよ」ということで、貸し出し用の「聖書」と「讃美歌」を貸してくれました。
その後、ずっと通うようになったので、購入したのがこの「聖書」です。
久しぶりに「聖書」を手に取りました。牧師さんのはからいで、信者さん(70代女性)からガイドしてもらい、牧師さんの話しを聞きました。
読み始める前の期待と、不安
「聖書」については、旧約聖書と新約聖書の違いさえ知らなかった私です。
「聖書」は分厚いので、数行の朗読が始まっても、どこに書かれてあるのか、すぐにはわかりません。
けれど、そこはちゃんと隣のガイドさんが一つ一つ教えてくれました。
聖書の構成と概要 「聖書」ってなに?
ここで「聖書」のことについて触れますね。
「聖書」とは
「旧約聖書」と「新約聖書」の違い
旧約聖書と新約聖書は、どちらもキリスト教の聖典である聖書の一部です。
イエスが登場するかどうかが、主な違いです。
「約」は、約束の約です。
旧約聖書って?
イエスが現れる前に書かれた書物です。「はじめに、神は天と地とを創造された」から始まります(「創世記」)。
- 古い約束: 神様とイスラエル民族との古い約束について書かれています。
- 世界の始まり: 世界がどうやって始まったのか、人類の先祖の話などが載っています。
- 預言者: 神様の言葉を人々に伝える預言者の話もたくさんあります。
新約聖書って?
預言書に書かれてあった通りに、イエスがメシア(救い主)として現れます。アダムとイブが破った約束をお怒りになった神ですが、もう一度人間にチャンスを与えるために「イエス」を地に遣わしました。
- 新しい約束
イエス・キリストが現れて、神様との新しい約束について教えます。 - イエスの話
イエスの生涯、教え、奇跡、十字架、復活などが書かれています。 - 手紙
イエスの弟子たちが書いた手紙も含まれています。
「聖書」各書の簡単な紹介(創世記、出エジプト記、福音書など)
旧約聖書
旧約聖書は、キリスト教の成立以前の古代イスラエルの歴史や宗教観、神と人との契約などが記されています。「創世記」から始まる、「紀元前」の話です。
- 律法書
モーセ五書とも呼ばれ、「創世記」、「出エジプト記」、「レビ記」、「民数記」、「申命記」の5書が含まれます。
ユダヤ教の律法や教えの基礎となっています。 - 歴史書
イスラエルの民の歴史が記されています。「ヨシュア記」、「士師記」、「サムエル記」、「列王記」などが含まれます。 - 詩篇
神への賛美や祈りの歌、人生の知恵などが収められています。詩篇、箴言、ヨブ記などが含まれます。 - 預言書
神のことばを民に語る内容です。「イザヤ書」、「エレミヤ書」、「エゼキエル書」などが含まれます。
新約聖書
新約聖書は、「イエス・キリストの生涯」、「教え」、「死と復活」、そして「初期キリスト教会の活動」が記されています。
- 福音書
イエスの生涯と教えを記した「マタイ」、「マルコ」、「ルカ」、「ヨハネ」の4つの福音書が含まれます。 - 使徒言行録
イエスの弟子たちの活動や、初期キリスト教会の様子が記されています。 - 書簡
使徒たちが各地の教会や信徒に宛てた手紙です。「ローマ人への手紙」、「コリント人への手紙」、「ガラテヤ人への手紙」などが含まれます。 - ヨハネの黙示録
終末の預言や神の国の到来などが象徴的に描かれています。
聖書を物語として読む
聖書を物語として読むことのメリット
- 親しみやすさ
聖書は、神と人との関わりを描いた壮大な物語です。
物語として読むことで、登場人物に感情移入し、彼らの喜びや苦しみ、信仰や葛藤を身近に感じることができます。
「天地創造」を見ると、旧約聖書の大半が理解できます。
- 理解の深化
聖書には、歴史、文化、倫理、道徳など、様々なテーマが織り込まれています。
物語として読むことで、これらのテーマをより深く理解することができます。
人間の普遍性を語ってあるので、自分の抱えている問題と重ねたテーマで読むと内容が入りやすいです。
- 記憶の定着
物語だと、単なる事実を目で追うより記憶に残りやすいです。
聖書の物語を読み、登場人物や出来事を心に刻むことで、聖書の教えを理解しやすいです。
聖書を物語として読む方法
- 物語を選びましょう
まずは、興味のある物語を選びます。
旧約聖書であれば、
・創世記
・出エジプト記
・サムエル記などがおすすめです。
新約聖書であれば、
・福音書
・使徒言行録が良いでしょう。 - 登場人物に注目する
聖書には、様々な登場人物が登場します。
登場人物の性格や行動、言葉に注目しながら読むと深いです。 - 背景を理解する
聖書が書かれた当時の歴史や文化、社会状況などを調べると、より一層理解が深まります。 - テーマを考える
聖書には、必ず「テーマ」があります。
物語を通して、伝えたいことは何か?自分自身に問いかけながら読み進んでみましょう。 - 他の物語との関連性を探る
聖書には、多くの物語が収録されています。
これらの物語同士がどのように関連しているかを探ることで、聖書全体の理解を深めることができます。
とはいえ、本当に壮大なスケールです。おそらく、一生を通して読む本だと思うので、いっぺんに読まずに、その一文からでも精霊からのメッセージが入ってくることがあります。
聖書の登場人物の葛藤や、成長に共感する
聖書に登場する人物の葛藤と成長の例
聖書に登場する人物たちの物語は、私たちに勇気や希望を与えてくれます。
彼らの葛藤や成長に共感することで、私たちは自分自身の人生をより豊かにすることができるでしょう。
- モーセ
イスラエル人をエジプトから導き出すという使命を神から与えられたモーセ。
彼は自分の未熟さや弱さを感じ、何度も神に反発します。
しかし、彼は神との対話を通して成長し、最終的には偉大な指導者となります。 - ダビデ
イスラエルの王となったダビデは、多くの功績を残しましたが、同時に罪も犯しました。
彼は自分の罪を深く悔い改め、神に赦しを求めます。
ダビデの生涯は、人間の弱さや過ち、そして神の愛と赦しについて考えさせられます。 - ペテロ
イエスの弟子であるペテロは、イエスを深く愛していましたが、イエスが捕らえられたときには、イエスを知らないと言ってしまいます。
しかし、彼はイエスの復活後、自分の過ちを悔い改め、勇敢な伝道者となります。
聖書を通して学べる教訓や人生のヒント
聖書に書かれている内容は、人間の普遍的な感情や経験に基づいています。
- 愛
- 憎しみ
- 喜び
- 悲しみ
- 信仰
- 疑い
- 罪
- 赦し
これらの感情や経験は、いつの時代も変わらず、人間が抱えるものです。
だからこそ、聖書の物語や教えは、現代を生きる私たちにとっても、自分のことのように感じられるのです。
登場人物の葛藤や成長に共感したり、教えを自分に当てはめて考えたりすることで、私たちは人生のヒントや教訓を得ることができます。
聖書の魅力
また、聖書は様々な視点から読むことができます。
・歴史書として読んだり
・文学作品として読んだり
・あるいは人生の指針として読んだり
読む人によって、様々な発見があるのも、聖書の魅力の一つです。
もしあなたが、人生に迷ったり、悩んだりした時、ぜひ聖書を手に取ってみてください。きっと、あなたにとって必要な言葉やヒントが見つかるはずです。
聖書の中の、印象的な言葉たち
聖書には、心を揺さぶるような印象的な言葉が数多く存在します。それらの言葉は、時代を超えて人々に希望や慰め、そして生きるヒントを与え続けています。
ここでは、特に印象的な言葉とその背景についてご紹介します。
創世記
- 「光あれ」
神が世界を創造する際に放った言葉です。この力強い言葉は、混沌とした世界に秩序と光をもたらしてくれました。 - 「人はパンのみにて生くるにあらず
神がモーセに語った言葉です。
物質的な豊かさだけでなく、霊的な糧もまた、人が生きる上では不可欠であることを示しています。
出エジプト記
- 「わたしは、わたしはある」
神がモーセに明かした名前です。この言葉は、神の存在そのものを表し、その絶対的な力を示しています。
詩篇
- 「主は私の羊飼い。私は乏しいことがない。」
ダビデが詠んだ詩篇の一節です。神への信頼と安心感が伝わってくる言葉です。 - 「たとえ死の陰の谷を歩むとも、私は災いを恐れない。」
同じくダビデの詩篇の一節です。困難な状況でも神と共にいれば恐れる必要はないという、強い信仰を表しています。
ヨハネ福音書
- 「神は愛なり」
ヨハネが語った言葉。神の本質は愛であることを示しています。 - 「わたしは道であり、真理であり、命である。」
イエスが最後の晩餐の席で弟子のトマスから「どこに行かれるのですか」と質問された際に答えた言葉です。イエスこそが、神へと続く唯一の道であることを示しています。
コリント人への手紙
- 「愛は、いつまでも絶えることがない。」
パウロが語った愛についての言葉です。愛がなければ、どんなに優れた賜物を持っていても意味がないと言っています。
愛こそが、キリスト教信仰の核心であり、最も重要な徳目(とくもく)なのです。愛の重要性を強調しています。
マタイ福音書
- 「実を結ばない木は、切り倒されて火に投げ込まれます。」
イエスが語った言葉です。物事を成就するためには、与えられるのを待つのではなく、みずから進んで求める姿勢が大事だということです。
これらの言葉は、聖書全体からほんの一部です。聖書には、人生の様々な場面で私たちを励まし、導いてくれる言葉が豊富にあります。
聖書を読んで得られたこと
聖書を読むことで、本当に多くのことを得られます。
それは単に宗教的な知識だけでなく、生きる上で大切な知恵や心の持ち方、人間関係の築き方など、多岐にわたります。
1. 生きるヒントと教訓
聖書には、人生の様々な場面における教訓や知恵が詰まっています。困難な状況に直面した時、悲しみに暮れている時、迷いや不安を感じた時など、聖書の言葉が心の支えとなることがあります。
- 「求めなさい。そうすれば与えられる。探しなさい。そうすれば見つかる。門をたたきなさい。そうすれば開かれる。」(マタイ 7:7)
この言葉は、諦めずに努力することの大切さを教えてくれます。
- 「愛はいつまでも絶えることがない。」(コリント 13:8)
この言葉は、愛の尊さ、不変性を教えてくれます。
2. 人間関係の改善
聖書には、人間関係を築く上で大切な教えが数多くあります。
- 「隣人を自分のように愛しなさい。」(マタイ 22:39)
この言葉は、すべての人を尊重し、思いやりを持つことの大切さを教えてくれます。
- 「赦しなさい。そうすれば、あなたがたも赦される。」(ルカ 6:37)
この言葉は、相手の過ちを許すことの大切さを教えてくれます。
これらの教えを実践することで、人間関係がより円滑になり、より良い人間関係を築くことができるでしょう。
3. 自己理解の深化
聖書を読むことは、自分自身を見つめ直す良い機会にもなります。
聖書の登場人物たちの生き方や葛藤に触れることで、自分自身の弱さや課題に気づき、どのように成長していくべきかが見えてくることがあります。
4. 精神的な安定
聖書の言葉は、私たちの心を癒し、平安を与えてくれます。困難な状況に置かれた時、不安や恐れに襲われた時、聖書の言葉を思い出すことで、心が落ち着き、希望を持つことができます。
聖書を読むことで得られることは、人によって違いはありますが、しかし、どのような人にとっても、聖書は人生を豊かにする上で貴重な書物であると言えます
聖書って難しい?内容をわかりやすくまとめる!〜まとめ〜
聖書は、時代を超えて人々に愛されてきた書物です。
その理由は、そこに書かれている言葉が、私たちの心に深く響くからでしょう。ぜひ、あなたも聖書の世界に触れて、その温かさ、力強さ、そして深さに触れてみてください。
聖書もいろんなものが出ています。
シンプルにこちらをおすすめします!
・聖書が理解できないと感じている人
・聖書の言葉は分かるけど、内容が壮大過ぎるので整理して教えて!
・聖書は詳しく知らないけど、言葉や文章が好きで読んでいる。意味を知りたいな